食の安全の国際認証「ISO22000」を取得しました。「牧場の牛から食卓の子供まで、全てのフードチェーンに良い影響を与える会社 を目指します。


当社の前身である会社は20年程前から、他社に製造を委託した食品(洋菓子やジャムなど)を全国のホテル・結婚式場に納品するという仕事をしていました。その後、水産加工や洋菓子製造も自社で手がけることになりました。

加工施設については、設計の段階から設備の導入、その後の衛生管理に至るまで、地元の保健所にさまざまな指導や助言をいただいています。そのおかげもあり、現在も保健所の監視指導の際には「衛生管理に関しては優良な施設」と評価してもらっています。微生物検査や衛生指導をお願いしている会社の所長さんから「この工場ならISO 22000認証が取れますよ」と提案されたのが、ISO 22000を知ったきっかけです。

他社の商品を取り扱っていると、年に1〜2件は大きなクレームが起きることがありました。いったんクレームが起きると、納品先での商品回収や謝罪と並行して、製造工場で原因究明も行います。しかし、現場で原因を調査してみると、「きわめて単純な原因」「少し注意していれば防ぐことができた原因」という場合も少なくありませんでした。中には、現場の作業担当者が「さっきの商品に異物が入ってしまったかも……」と気づいていながら、「その報告をしたら、今日製造した大量の商品が全品廃棄になってしまう」と思って言い出せなかった――という事例もあります。

メーカーのトップや責任者の方から「どんなに注意しても万が一のミスは起こり得る」という言葉を何度か聞きましたが、クレームの原因を究明してきた経験から、やはり「現場では『万一の事故』も起こらないようにすべき」と考えています。謝罪に行った先で「顔も見たくない」と追い返されたこともありますし、(クレームのせいで)悔しい思いをしているお客様の顔も見てきました。謝罪をしながら「こんなつまらない原因で事故が起きたのだから、お客様は怒って当然だよな」と思ったこともあります。今になって振り返ると、当時から「自分たちが加工施設を運営することがあれば、『異物などのクレームが万一にも起こらない仕組み作り』には妥協せずに取り組もう」と考えていました。




2017年春、ISO22000認証を取得しました。2020年東京オリンピックに向け、国際規格の認証を取得していることを重視するであろうホテル・レストラン業界や百貨店業界に加え、きざみ海苔のノロウイルス食中毒で、実質的に仕入れ材料の安全が担保されていないことが明らかになりつつある学校や病院、介護施設などにも、「美味しくて安全な食品」を提案していこうと考えています。また、小規模ながら、洋菓子の製造と水産品の製造の二つのISO22000認証を併せ持った日本国内でもきわめて特異な施設であることも生かして行きたいと思います。 ISO22000本審査の時、審査官に言われた「全てのフードチェーンに良い影響を与えてください」という言葉を大切に受け止め、それを実践する企業を目指します。 当社のロゴマークに隠れている、「牛と子供」の間にあるのが、我々食品メーカーであることを日々自覚しつつ。



株式会社インコントロ      代表取締役   伊徳 恵里子